乳癌健診 マンモグラフィー2


写真は実際のマンモグラフィーです。斜めから乳房を圧迫し撮影したものです
写真上、く写っている部分が乳腺組織、黒っぽく写っている部分が脂肪組織です。
通常、30代以下の方の乳房は乳腺組織が多く、あまり脂肪を有しません。
そのため、写真は全体的に 白い写真となります。
40代になると、乳腺組織は脂肪組織に置き換わり始めます。
そのため、白と黒が混在する写真となります。
高齢になるほど、脂肪組織の方が乳腺組織より多くなります。
このように、乳房内は正常で変化をします。

乳癌やそれを疑う組織は、腫瘤や石灰化などがありますが、そのほとんどが写真上白く写ります。
そのため、30代以下の方に健診目的のマンモグラフィーは適しません。
全体的に白い写真の中から、白いものを見つけるのは、難しいためです。
調べたい場合には、超音波検査の方が適しています。
これも『40歳になったらマンモグラフィーを』の理由のひとつです。

乳癌も細胞で出来ていますので細胞分裂で大きくなります。そのためどのようなタイプの乳癌であれ1cmの大きさになるのに約10年の時間が必要となります。
指先で1cm以下のしこりを乳房内から見つけることは素人には難しいことです。
マンモグラフィーでは1mmに満たない石灰化も写しだすことができます。
早期発見をする為にはマンモグラフィーや超音波といった検査が適しているといえます。

たとえ写真に何か写っても、良性のものか悪性を疑うかは、その濃度や形状、分布等さまざまなものから想定されますが、マンモグラフィーだけで悪性と断定することはありません。

乳癌になりやすい方
・ホルモンや性機能に関する因子
 初潮が早く、閉経が遅い方
 未出産の方 
 高齢での出産
 安定した生理周期

乳癌は女性ホルモンの関与が多い癌です。

上記は女性ホルモンの刺激の多い方です

・食事に関する因子
 太っている方 身長の高い方
 欧米型の食事
 アルコール

欧米では8人に1人が乳癌といわれ、日本は23人に1人が乳癌といわれます。
日本人は、野菜を多く摂取していましたが、近年の食の欧米化で体系や体質も変わってきました。

家族に乳癌になった人がいる方
 家族因子もあるのかも知れませんが、生活環境が影響するようです。

ストレスの多い生活をしている方