X線テレビ検査 放射線科

X線テレビ検査とは、X線を使って体の中の臓器の様子をテレビ画面でリアルタイムに観察しながら検査を行います。

  1. 胃食道透視検査
    バリウム(造影剤)と胃を膨らませる発泡剤を飲んでいただき、胃の壁にバリウムを付着させ、充満像、二重造影像などを撮影する事により、胃食道の形態、細かい胃壁の凹凸を詳しく観察することで潰瘍、早期がんを見つける検査です。
  2. 注腸(大腸)透視検査
    バリウム(造影剤)や空気を肛門から逆行性に注入し、直腸~S状結腸~下行結腸~横行結腸~上行結腸~回盲部まで撮影していきます。
    この検査も胃の検査同様、大腸の粘膜にバリウムを付着させ、隆起性病変、潰瘍、ポリープ、がんを見つける検査です。
  3. 経皮経肝的胆道造影
    肋間から経皮的に肝臓を通して肝内胆管、胆嚢を穿刺します。そこから造影剤を注入し結石、腫瘍などによる狭窄や閉塞に対する診断治療を行います。
  4. 尿路造影
    静脈注射、点滴、尿管カテーテル法により造影剤を注入します。腎盂、尿管、膀胱を造影し結石、狭窄、腫瘍の有無などの検査をします。
  5. 膀胱、尿道造影
    カテーテルを尿道に挿入し逆行的に造影します。膀胱内の器質的病変、排尿異常、尿道病変、前立腺病変の検査をします。
  6. 脊髄腔造影
    脊髄腔に造影剤を注入し脊髄、神経根の状態を検査します。椎間板ヘルニア、神経根ブロック等の検査、治療を行います。
  7. 関節腔造影
    四肢の関節腔に造影剤を注入し、外傷や脱臼による関節嚢、靭帯などの損傷、変形関節症などの検査をします。
  8. 造影剤の種類としては、バリウム、ガストログラフィン、空気、ヨード系造影剤、非ヨード系造影剤があります。検査の手技により口から飲んだり、注射器で注入します。稀に副作用が発生しますので、担当者が傍にいますからご安心ください。なお、ほとんどの検査前は絶食が必要となります。他の放射線を用いた検査と同様、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、検査を控えた方が良い場合がありますので検査前に必ず担当者にお知らせ下さい。検査前に不明な点がございましたらお気軽に放射線科スタッフにお尋ね下さい。